商社とは?

出典:https://jeek.jp/learning/82


11月も半分が過ぎ、大学三年生は就活を強く意識し始める時期だと思います。

そこで今回、いまいちどのような業務を行っているのかイメージのしにくい、商社についてまとめてみました。


商社とは、食料品から石油や石炭、自動車、通信衛星まで、世の中のありとあらゆる「もの」を世界中と取引する会社です。

このような非常に幅広い分野のものを総合的に扱う商社は「総合商社」と呼ばれ、日本では大手7社がよく知られています。

一方、現在の日本に60社以上あると言われる「専門商社」では、特定の分野の取引に注力して事業を展開しています。


総合商社の業務内容としては、「トレード」と「事業投資」に分けることができます。

トレードとは、旧来的な物を右から左に流す仕事です。例えば新日鉄が鉄板を作って中国の企業に売りたいとします。その時に鉄鉱石を鉄鋼メジャーから買い付け、八幡製鉄所まで搬入される手続きを整える仕事を担当するのが総合商社のトレードビジネス担当部門になります。


一方で事業投資とは、商社が国内外の企業に対して出資を行って人を送り込み、それまでのトレードビジネスで培ったノウハウを生かして経営に関与、企業の成長に伴う企業価値の増大や配当金などから収益を上げるというものです。

例えば、昨今の商社ビジネスの流れとして、長期的に安定した収益が見込めるインフラビジネスへの注目が挙げられ、特に日本の高い技術力を生かした水ビジネスの成長が期待されていますが、商社の中でも水ビジネスに最も力を入れているのが、丸紅です。

丸紅は2009年末に中国・安徽省の下水処理大手に出資を行い、中国での下水処理事業に乗り出しました。他にも、三菱商事・三井物産のサハリンプロジェクトなど様々な事業投資が行われています。


一方、専門商社のメインとなる業務は「物流」です。メーカーと販売店との橋渡し役です。簡単に言うならば、中間業者といったところです。

専門商社は国内でも海外でもやり取りがあり、輸出入、販売からマーケティングなどを行います。専門という名前のとおり、ある特定分野に特化しています。たとえば日用品、医薬品、化学製品、食品、鉄鋼、機会、繊維、燃料、IT、住宅、建材などがあります。


ただ、基本的には専門商社の業務は総合商社のトレードと変わりません。


なので、総合商社と専門商社の業務内容の主な違いとしては、総合商社はトレードや事業投資を中心に様々な業務を通して、川上産業から川下産業まで一気通貫に抑えることで儲けるスキームを作っている一方、専門商社はトレードに特化し、マーケティング力や個々の顧客に近いことからの対応力などを活かし、顧客と取引をしています。


以上が商社の説明となります。

商社についての理解は深まったでしょうか。特に総合商社は事業の海外展開がかなり進んでいるので、世界を股にかけて活躍したい人は、非常にやりがいを感じる業界だと思います。まだ業界研究が進んでいないという人は、今回の記事をきっかけにぜひ進めていただければと思います。

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