「生前退位」に隠されたメッセージ


こんばんは。C&Cの井上です。

先日、天皇陛下が生前退位の意向を示しているというニュースを目にしました。我々、日本国民の象徴である天皇陛下が、自らの位を生前に譲り渡すということなのですが、これは一体どういう意味なのでしょうか?今回は、天皇陛下の「生前退位」の意向のウラに隠された、天皇陛下のメッセージを読み解いていきましょう。

・なぜ天皇陛下は生前退位を望んでいるの?
そもそも天皇の退位に関しては、皇室の規範である皇室典範には記載されていません。したがって、生前退位を行うには、この皇室典範を改正し、退位に関する規定を設ける必要があります。天皇陛下ご自身も、正式な発表はされておらず、現時点ではあくまで報道機関による報道でしかないのですが、その報道によると、生前退位される理由を「自らの体調を考慮」とされ、日本国民の象徴として、公務を全うできる人物に譲位するべきと主張なさっていると報道されています。

・政府の意見は?
天皇の生前退位の意向表明に対し、宮内庁関係者や菅官房長官も「そのような事実は一切ない」と否定するなど、政府の立場としては、生前退位を認めていません。

・なぜ政府は生前退位を認めたくないの?
天皇が生前退位をされるということは、明治時代から続いてきた終身制という習慣を覆すことになります。生前退位は、江戸時代後期まではしばしば行われていましたが、明治時代に入り、大日本帝国憲法によって天皇が現人神として担ぎ上げられました。現在の安倍政権が目指すものとは、まさにこの大日本帝国憲法の復活であり、安保法案の問題などの改憲の動きも、すべてここに繋がっているわけです。つまり、天皇の生前退位を認めるということは、天皇の終身制を真髄とした大日本帝国憲法の復活にストップをかけることになるのです。

・生前退位に隠されたメッセージとは
天皇皇后両陛下もこのことを危惧しており、数年前から安倍政権の改憲や右傾化の動きに対する護憲発言が増えている。今回の報道が出されたのは、参議院選挙から3日後。このタイミングからも、天皇陛下が安倍政権の動きに危機感を抱いていることがわかります。生前退位の意向を示すことは、大日本帝国憲法復活への、最大限の抵抗と捉えることができます。

今回の記事は、あくまで一見解に過ぎませんので、様々な見方があると思います。一つのニュースに対して自分の考えを持つことが大切だと思います。こんな視点があるんだという意味で、参考になればと思います。

参考
http://lite-ra.com/i/2016/07/post-2416-entry.html

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